互いに離れた場所にいる演奏者の音や映像を、超高速の光信号でやり取りして合奏する最新の通信技術を使ったリモートのコンサートの実験が都内で行われました。従来の通信と比べてほとんど遅延がないのが特徴で、コロナ禍でリモートの技術開発がさらに進んでいます。
NTTの子会社などが先週、都内で行った実験では、オーケストラがいる渋谷区のコンサートホールと、10キロほど離れた新宿区のスタジオをネットワークでつなぎ、演奏者どうしがタイミングを合わせられるかを検証しました。
このネットワークは音や映像の情報を圧縮せずに光信号に乗せ、演奏者や指揮者の近くに置かれた機器まで伝送する仕組みで、いったんデータを圧縮しインターネット通信でやり取りする方法と比べて、遅延はほとんどなく0.02秒程度だということです。
-- NHK NEWS WEB