中国で新型コロナウイルスの感染が再び拡大する中、上海市は28日から市内全域を対象にしたPCR検査と厳しい外出制限を実施すると発表しました。
中国では今月に入って新型コロナウイルスの感染が再び広がっていて、保健当局は、26日に市中感染が中国全土で合わせて5550人確認されたと発表し、このうち上海は無症状の人を中心に2600人余りと半数近くに上っています。
このため上海市当局は27日夜、市内全域で市民に対するPCR検査を実施すると発表しました。
PCR検査は、主に東部では28日から来月1日まで、主に西部では来月1日から5日までそれぞれ実施し、検査の期間中は市民の住宅地からの外出を制限するとしています。
さらに期間中は地下鉄などの公共交通機関の運行を停止するほか、企業に対しては在宅勤務に切り替えるよう要請するとしています。
上海は人口が2400万を超えるとされ、中国で日本人が最も多く暮らす都市ですが、感染の再拡大の影響で今月に入ってからは住宅地などが相次いで封鎖され、現地の日本人の暮らしも大きな影響を受けています。
-- NHK NEWS WEB