8Kと呼ばれる鮮明な画質が撮影できるカメラを使った内視鏡の外科手術が東京都内の大学病院で公開され、8Kの液晶パネルの生産を強化している台湾の大手電子機器メーカー、ホンハイ精密工業の幹部が視察に訪れました。
8Kのカメラを使った内視鏡は今のハイビジョンの16倍という鮮明な画質で体の内部を見ることができるもので、13日は東京三鷹市の杏林大学医学部付属病院で8K内視鏡を使った外科手術が公開されました。
この病院では3年前に、世界で初めて8K内視鏡を使った手術を行っており、13日は医師たちが85インチの大型モニターに映し出された映像を確認しながら胆のうを摘出する手術を行いました。
また13日の手術には、8Kの液晶パネルの生産を強化している台湾の大手電子機器メーカー、ホンハイ精密工業の幹部も視察に訪れました。
ホンハイは、傘下の「シャープ」と共同で8Kの液晶パネルも生産できる大型の液晶工場を建設する計画を進めており、今回の視察も8K分野を強化する一環として行われたもので、幹部たちはモニターに鮮明に映る手術の様子を真剣に見つめていました。
8K内視鏡を使った手術を行った杏林大学消化器外科の森俊幸教授は「8Kの画像は、より鮮明で立体的に見ることができるもので、細胞レベルまで画像で映し出せるのでより正確な手術につながる」と話しています。
-- NHK NEWS WEB