G7=主要7か国のエネルギー大臣会合が28日夜、緊急で開かれ、ロシアのプーチン大統領が求めている天然ガス代金の通貨ルーブルでの支払いを拒否することで一致しました。
プーチン大統領は今月23日、アメリカやヨーロッパなどロシアが非友好的と指定した国がロシアから天然ガスを購入する際にはルーブルでの支払いしか認めない方針を示しました。
これをめぐってドイツの呼びかけでG7=主要7か国が28日夜、緊急でエネルギー大臣会合を開きました。
経済産業省によりますと会合では多くの支払いがドルやユーロで行われている中、プーチン大統領の要求は契約違反だとしてルーブルでの支払いを拒否することで一致しました。
そのうえでG7として自国の企業に対してルーブルでの支払いに応じないよう呼びかけることでも一致しました。
会合に出席した萩生田経済産業大臣は「G7が連帯をして確固たるメッセージを世界に対して発信していくべきだ。エネルギー源の多様化やLNG=液化天然ガスへの投資などによってロシアへの依存度の低減を図っていく」と述べたということです。
一方、経済産業省によりますと日本の大手商社が出資するロシア極東の天然ガスの開発プロジェクト、「サハリン2」は現時点ではルーブルでの支払いは求められていないということです。
-- NHK NEWS WEB