29日のニューヨーク株式市場は、原油の先物価格の上昇に歯止めがかかっているため、インフレが加速することへの懸念が和らぎ、ダウ平均株価は300ドルを超える値上がりとなりました。
29日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は前日に比べて338ドル30セント高い、3万5294ドル19セントでした。
ダウ平均株価の値上がりは4営業日連続です。
ニューヨーク原油市場で国際的な原油の先物価格の上昇傾向に歯止めがかかっているため、インフレが加速することへの懸念が和らぎ、買い注文が増えました。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も1.8%の大幅な上昇となりました。
また外国為替市場では、上昇傾向を続けてきたアメリカの長期金利がこの日、低下したことを背景にドルを売る動きもみられ、円相場は1ドル=122円台後半を中心とした取り引きになっています。
市場関係者は「ロシアとウクライナによる停戦交渉で双方が一定の譲歩を示した形となったことを手がかりに買い注文を出す投資家もいた。ただ、ウクライナ情勢の先行きは依然、不透明で、停戦交渉や戦況をめぐる情報に投資家が神経をとがらせることになりそうだ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB