政府機関や企業をねらった重大なサイバー攻撃などを捜査する「サイバー特別捜査隊」が4月1日、警察庁に設置されます。
国の機関である警察庁が直接捜査に当たることは初めてで、今後、国際的な連携も強化して取締りに当たることにしています。
警察庁は組織を改正し、1日から新たにサイバー警察局を設けるとともに、「サイバー特別捜査隊」を発足させます。
特別捜査隊には、全国の警察から専門知識を持った捜査員や技術職員およそ200人が集められ、政府機関や重要インフラ、企業などをねらう重大なサイバー攻撃や、被害が大きいサイバー犯罪などについて捜査を行うことになっています。
国の機関である警察庁はこれまで警察に関わる政策や行政を担当し、捜査は都道府県の警察が行ってきましたが、警察法が改正され、直接捜査する部隊を持つことが可能になりました。
サイバー攻撃はロシアや中国、北朝鮮など国家の関与が疑われるケースも相次いでいて、警察庁は海外の捜査機関との連携をさらに強化し取締りなどを進める方針です。
-- NHK NEWS WEB