政府機関や企業を狙った重大なサイバー攻撃などを捜査する「サイバー特別捜査隊」が1日、警察庁に発足しました。国の機関である警察庁が直接捜査にあたることは初めてで、今後、国際的な連携も強化して取締りにあたることにしています。
警察庁は組織を改正し、新たにサイバー警察局を設けるとともに「サイバー特別捜査隊」を発足させました。
1日に、東京都内で行われた発足式で、警察庁の中村格長官が「国家を背景に持つサイバー攻撃集団による攻撃が明らかになるなど、極めて深刻な情勢が続いている。国民が安心して社会経済活動を営むことができるかは、サイバー部門の中核を担う各位の双肩にかかっている」と訓示しました。
そして、サイバー特別捜査隊の初代隊長 佐藤快孝警視正が「外国の捜査機関との強固な信頼関係を築いて、重大サイバー事案の実態解明を進める」と決意を述べました。
特別捜査隊には、全国の警察から専門知識を持った捜査員や技術職員、およそ200人が集められ、政府機関や重要インフラ、企業などを狙う重大なサイバー攻撃や、被害が大きいサイバー犯罪などについて捜査を行うことになっています。
-- NHK NEWS WEB