使い捨てのプラスチック製品の削減などを求める法律が今月から施行され、化学メーカーの間ではこれまでよりリサイクルに回しやすいよう、原料の種類を極力少なくしたプラスチック素材の開発が相次いでいます。
住友化学は洗剤の詰め替え用のパッケージなどに使われるプラスチック素材を新たに開発しました。
これまでのパッケージには強度などを保つため複数の原料が使われていますが、リサイクルに回す際は原料を分離したり抽出したりすることが難しくコストもかかるので、焼却してごみにするのが一般的だったということです。
新たな素材はひとつの種類の原料から出来ているためリサイクルがしやすいうえ、十分な強度もあるとしています。
開発した住友化学の伊藤瑛子さんは「パッケージにはプラスチックが多く使われているので、ごみ問題を解決するためリサイクルにつなげていきたい」と話していました。
三菱ケミカルや三井化学なども同じような方法で原料を少なくしたリサイクルしやすい製品の開発に取り組んでいて、化学メーカーの間でプラスチックごみの削減に向けた製品開発が相次いでいます。
-- NHK NEWS WEB