ウクライナ情勢などを背景にこのところ価格が大きく変動しているLNG=液化天然ガス。
そのLNGの先物取引が4日から試験的に始まり、電力会社などが安定した価格で調達できる仕組みになるか注目されます。
LNGの先物取引は、原油や電力などの先物取引が行われている東京商品取引所で4日から試験的に始まりました。
1年3か月先までのLNGが取り引きされ、電力会社やガス会社などは市場を通じ、将来購入する分を調達することができます。
取り引きは午前8時45分から始まり、午前9時すぎには2か月先の6月ものに、ガス取り引きで使われる単位の100万Btu当たり4200円の初値がつきました。
これは、すぐに取り引きするスポット取引の足元の価格とほぼ同じ水準です。
東京商品取引所では、LNGの先物取引の3年後までの本格運用を目指していて、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻や新型コロナの影響などでLNGの価格がこのところ大きく変動する中、電力・ガス会社などが安定した価格で調達できる仕組みになるか注目されています。
-- NHK NEWS WEB