中国の上海では新型コロナウイルスの一日の感染者が過去最多となる1万3000人余り確認され、市内全域で外出制限が続いています。
感染者の増加に歯止めがかからない中、全国から4万人近い医療関係者が上海に派遣され、医療体制のひっ迫に対応しようとしています。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中国最大の経済都市、上海では4日の一日で無症状の人を中心に過去最多となる1万3354人の感染者が確認されました。
上海市当局は、市内全域の厳しい外出制限を5日に解除する予定でしたが、感染者の増加に歯止めがかからないことから、4日全市民を対象に行ったPCR検査の結果を分析し、今後の対応を決めるまで全域で外出制限を続けるとしています。
中国メディアによりますと感染者が急増する中、全国15の省から医療関係者3万8000人余りが上海に派遣され、感染者のいる隔離施設などに配置されるということで、医療体制のひっ迫に対応しようとしています。
また、市民からは、食料などの生活物資が不足しているという声もあがっていて、各地から支援物資が寄せられています。
ただ、外出制限の解除の時期が示されない中で、市民生活への負担が増えているほか、上海に進出した日本企業も休業などの対応を余儀なくされていて、経済活動への影響はさらに続くものとみられます。
-- NHK NEWS WEB