京都市の酒造メーカー「月桂冠」がサイバー攻撃を受け一部のシステムに障害が発生し、取り引き先からの受注ができない状態になっていることが分かりました。会社によりますと、サーバーのデータの一部が暗号化され犯行側からのメッセージも確認されたということで、身代金要求型のコンピューターウイルス「ランサムウエア」の被害にあったとみられます。
会社によりますと今月2日、社内の複数のサーバーに障害が発生し、外部の専門家を交えて調査したところサーバーのデータの一部が暗号化され、開けなくなっていたということです。
「復号したければURLを確認しろ」と脅迫する趣旨の英語の文章も残っていて、身代金要求型のウイルス「ランサムウエア」の被害にあったものとみられます。
会社によりますと、卸業者からの受注のシステムが影響を受け、受注ができない状態になっているということです。一部の受注は7日以降、再開できる見通しだということです。
会社では情報漏えいがなかったかなど、被害の範囲や内容の調査を進めています。
月桂冠は「お客様ならびにお取り引き先様、関係者の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしておりますことを深くおわび申し上げます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB