AI=人工知能が将来制御不能になって人類に危害を及ぼす事態が起きるのを防ごうと、総務省は13日、東京都内のシンポジウムで、人がいつでも機能を停止できる仕組みにすることなどを盛り込んだガイドラインの策定に向けた、たたき台を示しました。
シンポジウムにはEU=ヨーロッパ連合やOECD=経済協力開発機構、それにアメリカの大手IT企業グーグルの関係者らが参加しました。
13日のシンポジウムでは、将来人工知能がネットワークにつながり人類に危害を及ぼすような事態が起きるのを未然に防ぐため、企業や研究者が守るべき原則を盛り込んだ国際ガイドラインの策定に向けて、総務省の有識者会議のメンバーがたたき台を示しました。
それによりますと、人工知能を搭載したロボットがハッキングされて不正に操作されたり情報が流出したりすることがないように、情報セキュリティーに万全の対策を講じるほか、いつでも人やほかの人工知能が制御できる仕組みとすること、それに人工知能の判断がなぜなされたかについて合理的な範囲内で説明できるようにすることなどが盛り込まれています。
総務省は、ことし夏までに国際ガイドラインの素案を策定することにしています。
-- NHK NEWS WEB