ロシアへの経済制裁が強まる中、建設機械大手のコマツはロシアにある工場での生産を停止したことを明らかにしました。
コマツはロシア西部のヤロスラブリの工場で、油圧ショベルやダンプトラックを生産しています。コマツはすでにロシア向けの製品の出荷を見合わせていましたが、現地の工場での生産も停止したと8日、発表しました。
会社では理由について、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をめぐって、サプライチェーンが混乱していることに加え、ロシアに対する経済制裁で金融や経済の不透明な状況が続いているためだとしています。
建設機械メーカーでは日立建機も物流の混乱などを理由に、すでに受注している製品の生産を終えしだい、ロシアにある工場での生産を停止する方針を示しています。
自動車メーカーでもトヨタ自動車や日産自動車が現地での生産を停止しているほか、多くのメーカーがロシア向けの完成車の輸出を停止していて、製造業の間でロシアでのビジネスを見合わせる動きがさらに広がっています。
-- NHK NEWS WEB