ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて、九州電力は火力発電所の燃料として使っているロシア産の石炭を今年度、輸入停止にすると決めたことが分かりました。
ロシアの軍事侵攻に対して日本や欧米各国は経済制裁を強化しています。
G7=主要7か国は首脳声明を7日に発表し、石炭の輸入禁止や段階的な縮小を含めロシアへのエネルギー依存を減らす方針を示しています。
こうした中、九州電力は火力発電所の燃料として使っているロシア産の石炭を今年度、輸入停止にすると決めたことが分かりました。
ウクライナ情勢を受けて▽世界各国が経済制裁を強化するなか国際協調の必要性や▽石炭の調達ができなくなるリスクを回避するため、会社は先月決定したということです。
九州電力は2020年度では輸入する石炭のうち7%をロシア産が占めていましたが、すでに他の国からの調達先の確保をしていて電力供給には影響がないということです。
ロシア産の石炭の輸入をめぐっては萩生田経済産業大臣が日本としてはかわりとなる石炭の調達先を確保しながら、最終的に輸入しない方向を目指す方針を示しており、ほかの電力会社の動向が注目されます。
-- NHK NEWS WEB