NECは、最先端のAI=人工知能などの技術を活用してコロナウイルスに対する次世代のワクチン開発に乗り出すことになりました。
NECは8日、オンラインで会見を開き、新型コロナやSARS、それらの変異ウイルスなど100種類以上のコロナウイルスに対応できる次世代のワクチンの開発を始めることを明らかにしました。
現在のワクチンは、ウイルスの変異などの影響により追加接種が必要になるなどの課題もあります。こうした中、会社では、コロナウイルスの遺伝子のデータに対して、最先端のAIなどの技術を活用することで、ウイルスの変異に強く免疫が長期間持続するワクチンの開発を目指すということです。
また、この開発は、ワクチン開発のための世界的な連携機構、CEPI=感染症流行対策イノベーション連合から、およそ6億円の資金援助を受けることが決まりました。
今後2年間、ノルウェーのオスロ大学病院などと連携してワクチンの設計や有効性の確認を進めたうえで、将来的には製薬メーカーとワクチンの製品化を目指すことにしています。
-- NHK NEWS WEB