新型コロナウイルスのオミクロン株の1つで感染力がより強いとされる「BA.2」系統のウイルスについて、国立感染症研究所は来月の第1週には国内の93%がこのウイルスに置き換わるとする推定結果をまとめました。
これは、国立感染症研究所の鈴木基感染症疫学センター長が今月6日に開かれた厚生労働省の専門家会合で示しました。
国内の2つの検査会社を対象にした抽出調査の結果をもとに全国のオミクロン株全体に占める「BA.2」の割合を分析したところ、来月の第1週には93%が「BA.2」に置き換わると推定され、6月の第1週には100%置き換わると推定されたということです。
専門家会合の資料によりますと、「BA.2」はこれまで主流だった「BA.1」よりも感染力が強いとされ、海外では「BA.2」への置き換わりが進んで重症者や死亡者が増えている国もあるということです。
鈴木センター長は「次の“第7波”は『BA.2』が主流になる見込みだ。オミクロン株は重症化率が低下しているとはいえ、高齢者では3回目の接種をさらに進めることや4回目の方針についても決めておくことが必要だ」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB