月々数万円の定額払いで車を利用するサブスクリプションと呼ばれるサービスで、このところ中古車の申し込みが増えています。コロナ後、中古車の販売価格が大幅に上昇していることが背景にあります。
国内の自動車市場では新型コロナや半導体不足によるメーカーの減産で新車の納期が遅れ気味で、比較的早く手に入りやすい中古車の需要が高まっています。
ただ、このところ価格が大幅に上昇しているため、月々数万円の定額払いで車を利用するサブスクリプションと呼ばれるサービスで申し込みが増えています。
このサービスを手がける大手のナイルによりますと、去年の中古車の利用の申し込みはおととしの5.2倍だったということです。
顧客の一人で千葉県市川市に住む50代の男性は税金や検査費用などを含め月額1万1000円を払い、軽自動車を利用しています。
男性は「新車は納期が遅く、中古車も探したが値段が高くて手が出なかった。通勤のためにすぐに車が必要だったので利用を決めた」と話していました。
ナイルの板野凌さんは「車が生活の足となる地域の方々を中心に中古車は人気が高く、取り扱いを強化したい」と話していました。
中古車のこうしたサービスは、トヨタ自動車の車を扱うKINTOが年内にサービスを始めるほか、自動車メーカー自体も相次いで参入していて、需要を取り込もうという動きが活発になっています。
-- NHK NEWS WEB