去年10月の衆議院選挙で当選した、衆議院議員の資産が公開されました。1人当たりの資産の平均は2924万円で、最も低かった前回と比べて、32万円増加しました。
今回の資産公開は「国会議員の資産公開法」に基づくもので、去年10月の衆議院選挙で当選した465人の選挙当日の時点で所有していた資産が、本人の届け出によって、11日公開されました。このうち、土地と建物は固定資産税の課税標準額で、有価証券は、公社債などが額面で、金銭信託が元本で示されています。
NHKは、土地、建物、定期性の預貯金、株式を除く有価証券の4つの項目を集計しました。それによりますと、衆議院議員465人の1人当たりの資産は、平均で2924万円となっています。
これは国会議員の資産公開法に基づいて公開が始まった平成5年以降で、最も低かった前回・平成29年の選挙の際の平均2892万円と比べて、32万円増加しました。
すべての議員の中で、資産が最も多かったのは、自民党の麻生太郎 副総裁で6億1417万円、次いで自民党の高木宏壽氏が5億4602万円、自民党の逢沢一郎氏が5億647万円などとなっていて、上位10人のうち7人を自民党の議員が占めました。
一方で、金額で表示する資産が「ゼロ」と報告した議員は77人となっています。
また、97人いる当選1回の議員の平均は1864万円で、前回を172万円下回りました。
議員1人当たりの資産を政党別にみますと、
自民党が3739万円、
立憲民主党が2042万円、
公明党が1583万円、
日本維新の会が2041万円、
国民民主党が1849万円、
共産党が606万円、
れいわ新選組が16万円、
公開の対象となる議員が1人の社民党は5383万円となっています。
各党の党首クラスの資産は、
自民党総裁の岸田総理大臣が4983万円、
立憲民主党の泉代表が585万円、
日本維新の会の馬場共同代表が588万円、
国民民主党の玉木代表は資産が「ゼロ」、
共産党の志位委員長が1146万円、
れいわ新選組の山本代表は資産が「ゼロ」となっています。
公明党の山口代表と社民党の福島党首は参議院議員のため、今回の公開の対象になっていません。
-- NHK NEWS WEB