オフィス用品の通販大手、「アスクル」の埼玉県内の倉庫で起きた火災で、防火シャッターの一部が全く動いていなかったほか、一部はベルトコンベヤーのつなぎ目が障害となって閉まりきっていなかったことが、関係者への取材でわかりました。警察や消防は広範囲に燃え広がった要因になったと見て調べています。
先月16日、オフィス用品の通販大手、「アスクル」の埼玉県三芳町にある3階建ての倉庫で起きた火災は、12日間燃え続け、延べ床面積で東京ドームとほぼ同じ広さの4万5000平方メートルが焼けました。
警察や消防が火災の原因を調べていますが、倉庫の2階では、防火シャッターの一部が全く動いていなかったほか、一部はベルトコンベヤーのつなぎ目が障害となって閉まりきっていなかったことが関係者への取材でわかりました。
火災が起きると、ベルトコンベヤーのつなぎ目が自動的に折りたたまれて、防火シャッターが床まで降りる仕組みになっていますが、今回の火災では、こうした仕組みが機能していなかったと見られるということです。
警察や消防は火が広範囲に燃え広がった要因になったと見て詳しく調べています。
また、総務省消防庁は14日、専門家を集めた検討会議を開き、同じような倉庫での防火設備の問題点を協議することにしています。
-- NHK NEWS WEB