ソニーグループは、人気のオンラインゲームを提供するアメリカのゲーム会社に日本円でおよそ1250億円を出資すると発表しました。インターネット上の仮想空間、メタバースへの活用が期待される技術に強みがあり、出資でこの分野の強化を図るねらいです。
ソニーグループが出資するのはアメリカのゲーム会社「エピックゲームズ」で、世界で3億5000万以上のアカウントを持つ人気のオンラインゲーム「フォートナイト」を提供する会社として知られています。
おととしから2回、出資していますが、3回目の出資としてこれまでで最大のおよそ10億ドル、日本円でおよそ1250億円を投資します。
これによっておよそ5%を保有する株主になるということです。
この会社は、ゲームでも使われているコンピューターグラフィックスによる3D映像の制作技術に強みを持っています。
この技術は市場拡大が見込まれているネット上の仮想空間、メタバースへの活用も期待されていて、ソニーグループとしてはこの分野の強化を図るねらいです。
ソニーグループはことし、日本円で4100億円余りでアメリカのゲーム会社「バンジー」の買収を発表したばかりで、ゲーム事業への大型投資が続いています。
吉田憲一郎社長は「今回の出資を通じてメタバースの分野での協業をさらに深化させることを楽しみにしている」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB