大手デパート3社のことし2月までの1年間の決算は、新型コロナの影響で大規模な休業を余儀なくされた前の年の反動などから売り上げが伸び、3社のうち2社で最終的な損益が黒字に転換しました。
大手デパート3社が12日までに発表したことし2月までの1年間の決算は、売り上げに当たる総額売上高や営業収益が前の年に比べ、
▽大丸松坂屋百貨店を運営するJ.フロント リテイリングが13%、
▽高島屋がグループ全体で11%、
▽そごう・西武が3%、
いずれも増加しました。
これは、新型コロナの影響で前の年に大規模な休業を余儀なくされた反動で、外出を控える動きが和らいだことや時計や宝飾品をはじめ、高額品の販売が好調だったことが主な要因です。
この結果、最終的な損益は、
▽高島屋が53億円の黒字、
▽J.フロントが43億円の黒字となり、
前の年の赤字から一転して、2年ぶりに黒字を確保しました。
ただ、感染拡大前の3年前の水準には届かず、依然、厳しい状況が続いています。
また、そごう・西武は88億円の赤字で、前の年より改善したものの3年連続の最終赤字となりました。
-- NHK NEWS WEB