大手コンビニエンスストアのローソンは、子会社の食品スーパー「成城石井」を東京証券取引所の「プライム市場」に上場させる方針を固めました。上場に伴う株式の売却益で、主力のコンビニ事業への投資を加速させるなど、グループの成長につなげるねらいがあるものと見られます。
関係者によりますとローソンは、首都圏を中心におよそ200店舗を展開する100%子会社の食品スーパー「成城石井」について、来年度中にも東京証券取引所のプライム市場に上場させる方針を固めたということです。
上場後も、一定の持ち株比率を維持し、引き続きグループの傘下にとどめる方針です。
「成城石井」は2014年にローソンがおよそ550億円で買収し、ことし2月期の決算ではコロナ禍の巣ごもり消費に伴いワインや総菜などの販売が好調で最終的な利益が73億円と、増収増益を維持しています。
ローソンとしては、上場に伴う株式の売却益で厳しい競争が続く主力のコンビニ事業への投資を加速させるほか、成城石井の経営の独立性を高めることでほかのスーパーなどとの提携も模索し、グループのさらなる成長につなげるねらいがあるものと見られます。
これについてローソンは現時点で決定した事実はないとしたうえで「上場も含め、企業価値向上に向けてさまざまな検討を行っております」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB