日産自動車はことしの春闘で、ベースアップに相当する賃上げについて、月額1500円とすることで労働組合側に回答する方針を固めました。ベースアップは4年連続ですが、ことしは去年の妥結額の半分にとどまることになります。
ことしの春闘で、日産の労働組合はベースアップに相当する賃上げについて、去年の妥結額と同じ、月額の平均で3000円を要求しています。
これに対して経営側は、ベースアップは実施するものの、額は去年の妥結額の半分の1500円とすることで、組合側に回答する方針を固めました。日産のベースアップの実施は4年連続となります。
日産は去年の春闘では、組合側の要求どおり3000円で妥結しましたが、ことしは3月期の決算で減収減益の見通しとなることや、アメリカのトランプ大統領の経済政策が経営に与える影響が不透明なことなどを踏まえて、去年より水準を下げたものと見られます。
一方、一時金・ボーナスについては、組合が要求している月給の6か月分を軸に最終的な調整を進めています。
春闘は15日、大手企業の集中回答日を迎えますが、相場作りに大きな影響力を持つトヨタ自動車は、ベースアップについて、去年の妥結額を200円下回る1300円とすることで事実上、決着しています。
-- NHK NEWS WEB