国産のジェット旅客機「三菱スペースジェット」のアメリカ西部にある飛行試験の拠点が、先月末(まつ)で閉鎖されたことがわかりました。三菱重工業では、開発体制の縮小を進める中での対応だとしています。
国産のジェット旅客機「三菱スペースジェット」をめぐっては、開発を担う三菱航空機の親会社の三菱重工業がおととし10月、新型コロナウイルスの影響で需要の回復が見通せないため「いったん立ち止まる」として、開発費を大幅に縮小することを公表しています。
そして、三菱重工業によりますと、アメリカ西部 ワシントン州にある飛行試験の拠点「モーゼスレイク・フライトテスト・センター」を、先月末に閉鎖したということです。
この拠点は、機体の安全性を証明する「型式証明」の取得に向けた飛行試験のために設けられましたが、去年4月からは活動を停止していて、担当者らが4機ある試験機の保守管理を行っていました。
三菱重工業では、開発体制の縮小を進める中での対応だとしていて、今回の閉鎖により「スペースジェット」開発のアメリカでの拠点は、すべてなくなりました。
-- NHK NEWS WEB