アメリカのトランプ大統領は、政権発足後初めてとなる閣議を開き、雇用対策などでの成果を誇る一方で、議会でまだ承認されていない閣僚がいるとして、野党・民主党を批判しました。
トランプ大統領は13日、政権発足後初めてとなる閣議をホワイトハウスで開きました。
この中で、トランプ大統領は「すばらしいチームを結成し、すでに歴史的な結果を出している」と述べ、メキシコから不法入国する人の数が減少したことや、アメリカの自動車メーカーやエネルギー企業などが国内での投資や雇用拡大を発表したことなどを挙げて、成果を誇りました。
その一方で、「残念なことだが、トランプ政権のすべての閣僚が閣議に参加できたわけではない。なぜなら民主党が承認の手続きを妨害し続けているからだ」と述べ、政権発足からまもなく2か月となる今も労働長官や農務長官などが承認されていないとして、野党・民主党を批判しました。
このあと、トランプ大統領は、閣僚たちが見守る中、連邦政府の組織を再編成し、スリム化を目指す大統領令に署名しました。
トランプ大統領は、国防費を大幅に増額する一方で、環境保護や海外の開発援助の予算を削る方針を示していて、環境保護などに関わる政府職員の数も減らす狙いがあると見られています。
-- NHK NEWS WEB