ウクライナから千葉県松戸市へ避難してきた女性が、今月から都内のディスカウントストアで働くことになり、日本での生活の新たな一歩を踏み出しています。
クリスさん(33)は先月、夫をウクライナに残して5歳の長女とともに、松戸市の親族のもとへ避難しました。
ビザを取得して今月下旬から東京 足立区の大手ディスカウントストアで働くことになり19日、店舗で業務についての説明を受けました。
そして、店の制服とひらがなで「くりす」と書かれた名札を受け取ると、笑顔を見せていました。
クリスさんは商品を並べたり値札を貼ったりする業務を担当する予定だということです。
また、店舗には保育施設も設けられていて、クリスさんは働いている間は、長女を預けるため、施設を興味深く見学していました。
クリスさんは「夫が心配ですが、皆様に助けられて働くことになり気持ちが落ち着いた。娘を預けられて安心でこれから働くことができうれしい」と話していました。
クリスさんを受け入れた、ディスカウントストア大手の「ドン・キホーテ」などを運営する会社の太田将之さんは「言葉の壁はあるが、コミュニケーションの取り方はいろいろあるので、工夫して対応したい。文化も言葉も違う中で、働きながら1日でも早く日本での生活に慣れてほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB