21日のニューヨーク株式市場はアメリカで金融の引き締めが加速して景気回復が鈍ることへの懸念から売り注文が増え、ダウ平均株価は300ドルを超える値下がりとなりました。
21日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は前日に比べて368ドル3セント安い、3万4792ドル76セントでした。
取り引き開始後は値上がりして推移していましたが、FRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長がこの日開かれた討論会で、来月開く会合で通常の2倍にあたる0.5%の利上げを検討する考えを明らかにしたことなどを受けて金融の引き締めが加速して景気回復が鈍ることへの懸念が出て、売り注文が増えました。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も2%の大幅な下落となりました。
市場関係者は「アメリカの長期金利が上昇したことも株価の下落につながった。企業の決算発表が本格化し、一部の企業の業績の先行きには期待感が出ているものの、記録的なインフレと金融の引き締めがアメリカ経済に及ぼす影響を警戒する投資家が多い」と話しています。
-- NHK NEWS WEB