大手商社の三菱商事は、アメリカのIT大手、マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツ氏が立ち上げた脱炭素関連のビジネスの育成に取り組むファンドに、1億ドル、日本円でおよそ130億円を出資する方針を固めました。
関係者によりますと、三菱商事は、脱炭素関連のビジネスの育成に取り組むアメリカのファンド「ブレークスルー・エナジー・カタリスト」に今後、1億ドル、日本円にしておよそ130億円を出資する方針を固めました。
このファンドは、マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツ氏が去年設立し、次世代のエネルギーとして活用が期待される水素や二酸化炭素の排出が少ない航空機の代替燃料の普及など、脱炭素につながる4つの分野の事業の育成を目指しています。
マイクロソフトのほか、イギリスの石油大手シェルなど、12の世界的な企業がすでにこのファンドに参加していて、出資の規模は最大100億ドルに上るということですが、アジアの企業の参加は、初めてだということです。
三菱商事は、2030年度の温室効果ガスの排出量を2020年度と比べ50%削減させる目標を定め、達成に向けて2兆円規模の投資を行う計画で、今回の出資を通じ、脱炭素に関連するビジネスの成長を加速させるねらいがあるものとみられます。
-- NHK NEWS WEB