東芝の綱川智社長は、予定していた決算発表を再び延期したことについて、14日夕方記者会見し、「改めて深くおわびする」と述べ陳謝しました。
東芝は14日夕方、都内の本社で記者会見を開きました。このなかで綱川社長は、「株主をはじめとする関係者には多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことを改めて深くおわびする」と述べ陳謝しました。
そのうえで、「東芝グループが再び成長できる姿となるべく、海外の原子力事業の大幅な見直しや半導体のメモリー事業の分社化など、事業形態を変化させ、ぜい弱な財務基盤からの早期脱却を図る。困難と痛みを伴う一層の改革が必要だが、過度な成長戦略を求めた過去の経営との決別、健全な経営体制の第一歩と考えている」と述べました。
一方、原子力事業を手がけるアメリカの子会社、ウェスチングハウスが日本の民事再生法にあたる連邦破産法11条の適用の申請を検討していることについて、綱川社長は「いろいろな選択肢はあるが、今の時点で決まったことはない」と述べるにとどまりました。
-- NHK NEWS WEB