日産自動車は、新興国向けに展開してきたブランド「ダットサン」の生産を終了しました。
経営資源を世界的に販売が伸びているEV=電気自動車に集中させる狙いです。
「ダットサン」は、日産が創業当時から生産していた車のブランドで、一度は廃止されたものの、ゴーン元会長が車の販売台数を重視する拡大路線を進めるなか、新興国向けの低価格帯のブランドとして2014年から販売が再開されました。
会社によりますと、インドとインドネシア、それにロシアで生産を行っていましたが、ここ数年は販売が伸び悩んでいたため段階的に生産を縮小してきました。そして先月、唯一、続いていたインドの工場での生産を終了したということです。
「ダットサン」の生産を終了した背景には、会社が進めている台数よりも1台あたりの利益を重視する戦略への転換があるものと見られます。
自動車メーカー各社は、世界的にEVの開発が加速する中、車のラインナップの刷新を急ピッチで進めていて、日産は経営資源を世界的に販売が伸びているEVに集中させる方針です。
-- NHK NEWS WEB