富士通は、ITを軸に事業の再編を進めるため、画像などを読み取るスキャナーの製造・販売を手がける子会社を、精密機器大手のリコーに売却する方向で検討していることがわかりました。
関係者によりますと、富士通は石川県にあるスキャナーの製造・販売を手がける子会社「PFU」の株式のうち、80%程度をリコーに売却する方向で検討しているということです。
売却額は800億円程度にのぼる見通しです。
富士通は、ソフトウエアの開発やAI=人工知能などIT関連を強化しています。
ハードウエアの分野ではスパコン=スーパーコンピューターや5Gに対応した通信機器はITとの相乗効果があるとみて事業を続けていますが、ほかは売却を進めていて、今回もその一環とみられます。
-- NHK NEWS WEB