アメリカ・ニューヨーク州の裁判所は25日、トランプ前大統領が、不正な金融取引に関する疑惑を調査する州の司法長官の求めに応じず書類を提出しないのは法廷侮辱にあたるとして、書類の提出まで1日およそ128万円を支払うよう命じました。
トランプ氏が大統領に就任する前に経営していた不動産関連の企業「トランプ・オーガニゼーション」が不正な金融取引を行っていたという疑惑をめぐって、調査を進めているニューヨーク州のジェームズ司法長官は、トランプ氏に法廷での証言とともに関連する書類の提出を求めていました。
しかし、先月末の提出期限までに書類は提出されませんでした。
これについてニューヨーク州の裁判所は25日、司法長官の求めに応じず書類を提出しない行為は法廷侮辱にあたるとして、トランプ氏に対して書類の提出とともに、提出するまで1日あたり1万ドル、日本円でおよそ128万円を支払うよう命じました。
ジェームズ司法長官は「きょう、正義が勝った。誰も法律を超えることはできないという判断を明確に示した」とコメントしています。
一方、トランプ氏の弁護士は「書類はすべて提出しており、法廷侮辱の申し立ての基準を満たすものではない」として、上訴する意向を示しています。
-- NHK NEWS WEB