ロシアによる軍事侵攻が続き、多くのウクライナ市民が厳しい生活を余儀なくされていることから、日本政府は魚の缶詰やパックご飯などの食料支援を行う方針を固めました。
政府によるウクライナへの直接の食料支援は初めてとなります。
ロシア軍の侵攻を受けて、特にウクライナ東部では食料支援の需要が高まっているほか、UNHCR=国連難民高等弁務官事務所のまとめによりますと、ウクライナから国外に避難した人の数は、24日の時点で523万人余りとなっています。
農林水産省は先月、ウクライナ側から非常用の食料支援などの要請を受けて調整を進め、直接、支援を行う方針を固めました。
具体的には
▽魚の缶詰3万3000缶
▽パックご飯を3万6000個
▽缶詰パン1600缶
それに
▽牛乳から水分を除去して乾燥させた、全粉乳を2800袋など合わせておよそ15トンです。
農林水産省が国内の企業から買い上げて、来月上旬にもチャーター機で隣国ポーランドに送ることにしています。
これまで日本は国連のWFP=世界食糧計画などを通じて、ウクライナへの支援を行っていましたが、政府による直接の食料支援はこれが初めてとなります。
-- NHK NEWS WEB