北海道の知床半島の沖合で観光船が遭難した事故で、乗船していたとみられ、今も連絡がとれていないという北海道北見市の鈴木智也さんの叔父が斜里町内で取材に応じ、苦しい胸の内を語りました。
叔父によりますと、鈴木さんは、交際していた女性と一緒に観光船に乗船し、船上でプロポーズする予定だったということです。
叔父は「智也さんと最後に会ったのは2か月ほど前で、立派な大人になったと思っていた。とにかく早く見つかってほしい」と話していました。
また、観光船の運航会社の「知床遊覧船」に対しては、事故についての十分な説明がないと憤っています。
叔父によりますと、運航会社の社長は、家族などを対象にした説明会で「事故当日は波が高くなると予想されていたので、午後になる前に戻ってくるように船長に伝えたが帰ってこなかった」と説明していたということです。
叔父は「社長が航路については自分の判断ではないと言いたいのかと思うが、反省の色が見えないと思った。情報があいまいで、分からないことが多く、真相を究明してほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB