26日のニューヨーク株式市場は、中国での新型コロナウイルスの感染拡大などを受けて景気が減速することへの警戒が強まり、ダウ平均株価は800ドルを超える大幅な値下がりとなりました。
26日のニューヨーク株式市場は▽中国の上海で新型コロナウイルスの感染が拡大し、首都・北京でも感染者が増え始めていることや▽ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が長期化していることを受けて景気が減速することへの警戒が強まり、幅広い銘柄が売られる展開となりました。
そして、取り引き終了にかけて一段と売り注文が膨らみ、ダウ平均株価の終値は前日に比べて809ドル28セント安い3万3240ドル18セントでした。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も3.9%の大幅な下落となりました。
また、ニューヨーク原油市場では原油価格の国際的な指標となるWTIの先物価格が一時、1バレル=102ドル台まで上昇しました。
市場関係者は「アメリカでインフレや金融引き締めが経済に及ぼす影響が懸念される中で、世界経済の先行きが不透明になっているという見方が広がり、市場で緊張感が高まった。今週、多くの企業の決算発表が予定されているのを前に、ひとまずリスクを避けようと株式を売って、安全資産とされるアメリカ国債などを買う投資家も多かった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB