先月、東京電力と東北電力の管内で初めて出された「電力需給ひっ迫警報」。発令が遅いという指摘が相次いだことから、経済産業省は前日の午後6時をめどに発令するという現在のルールについて、2時間前倒しする方針を示しました。
ひっ迫警報は、先月、東京電力と東北電力の管内で初めて出されましたが、このうち東京電力の管内では発令が前日の午後9時すぎと遅く、家庭や企業の間で節電に取り組むのが遅れたという指摘が相次ぎました。
こうした中、26日、開かれたエネルギーに関する審議会で、経済産業省の担当者は前日の午後6時をめどに発令するという現在のルールを2時間前倒しし、前日の午後4時をめどに発令する方針を示しました。
さらに、ひっ迫のおそれがある2日前には、注意を促すため家庭や企業に呼びかけを行うということです。
また、企業からどのように節電に取り組めばよいのか分からないという意見が寄せられたことから、電力の使用量に応じた具体的な節電策を示すことにしています。
経済産業省は、ことしの夏も電力需要が厳しくなることが見込まれるとして、こうした見直しを夏までに行う方針です。
-- NHK NEWS WEB