シェアハウスの販売などで売り上げを伸ばしていた都内の不動産会社の実質的経営者ら2人が、会社の所得21億円余りを隠し、法人税5億3000万円余りを脱税した疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。
逮捕されたのは、東京 世田谷区の不動産会社「ラッキー」の実質的経営者の江崎純容疑者(54)と幹部の長瀬一生容疑者(47)です。
東京地検特捜部などによりますと、2人は平成30年4月期までの3年間に会社の所得合わせて21億4500万円を隠し、5億3400万円を脱税したとして法人税法違反の疑いが持たれています。
特捜部と東京国税局査察部は、27日午前から2人の自宅や都内の関係先を捜索しています。
関係者によりますと、この会社は、複数の世帯が共同で生活するシェアハウスのオーナーになれば安定収入が得られるなどと投資を募り、売り上げを伸ばす一方、関連する会社に架空の業務を発注し、所得を少なく見せかけた疑いがあるということです。
特捜部と東京国税局は押収した資料を分析し、資金の流れの解明を進めるものとみられます。
特捜部は2人の認否を明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB