大阪 藤井寺市の病院が、ランサムウエア、身代金要求型のコンピューターウイルスによるとみられるサイバー攻撃を受け、患者の電子カルテなどが閲覧できない状態になっていることが分かりました。
サイバー攻撃を受けたとみられるのは、大阪 藤井寺市にある「青山病院」で、今月23日から、患者の名前や医師の所見を記した電子カルテなどを保管しているパソコンのサーバーが、閲覧できない状態になっているということです。
さらに、院内のプリンターが一斉に作動して英文の書かれた紙が大量に印刷されたり、パソコンに英語で「金を支払え」といった文字が表示されたりしたということです。
病院では、内科や外科、放射線科などの診療が行われ、病床は87床あるということで、現在、予備のデータを使って診療を継続していますが、外来患者の待ち時間が長くなるなどの影響が出ています。
これまでに、患者の個人情報などの流出は確認されていないということで、病院は警察に被害を相談し詳しい状況を調べています。
青山病院の山崎達也事務長は「復旧作業を依頼した会社からは『ランサムウエア』と呼ばれる身代金要求型のコンピューターウイルスではないかと聞いている。復旧までにどれくらい時間がかかるか分からず不安な状況だ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB