アメリカのIT大手5社の先月までの3か月間の決算が出そろい、アップルとマイクロソフトが増益だった一方、アマゾンが7年ぶりの最終赤字になるなど、業績にばらつきが出ています。
アメリカでは28日、IT大手5社のことし1月から先月までの3か月間の決算が出そろいました。
最終利益でみますと、アップルが日本円にして3兆2700億円と前の年の同じ時期と比べて5%余り増加し、3月までの3か月決算としては過去最高を更新したほか、マイクロソフトもおよそ2兆1900億円と前の年の同じ時期と比べて8%増加しました。
一方、アマゾンは出資する新興電気自動車メーカーの株式の評価額が減った影響などで、およそ5000億円の最終赤字となり3か月間の決算としては7年ぶりの最終赤字となりました。
旧フェイスブックのメタはインターネット上の仮想空間、メタバース関連の投資がかさみ最終利益がおよそ9700億円と21%減少し、グーグルを傘下に置くアルファベットも、およそ2兆1500億円と8%減少しました。
アメリカのIT大手各社は、コロナ禍でも好調な決算を維持してきましたが、ここに来て業績にばらつきが出ています。
メタはウクライナへの軍事侵攻のあと、ロシアでのサービスが停止され、ネット広告事業に影響が出ているとしているほか、アップルもロシア国内での製品の販売中止による影響を注視していくとしていて、ことし6月までの3か月間の決算で軍事侵攻の影響がどこまで広がるのかが今後の焦点になります。
-- NHK NEWS WEB