北海道の知床半島沖で起きた観光船の遭難事故で、運航会社の元従業員がNHKの取材に対し、ふだんから天候次第で引き返す「条件付きの運航」が行われていたと証言しました。
第1管区海上保安本部は、事故の背景に安全管理上の問題がなかったか引き続き実態把握を進めています。
今月23日、乗客・乗員26人を乗せた観光船「KAZU 1」(19トン)が知床半島の沖合で遭難した事故は、これまでに見つかった乗客11人が死亡し、ほかの15人は今も行方が分かっていません。
運航会社の社長の説明によりますと、事故当日の朝、船長と打ち合わせた結果、海が荒れるようであれば引き返す「条件付き」の運航という形で出航を決めたということです。
-- NHK NEWS WEB