北海道の知床半島の沖合で観光船が遭難した事故で、28日半島を挟んで反対の羅臼町側の沖合で新たに男性3人が見つかったことを受け、羅臼町の観光船は、29日から始める予定だった運航を急きょ取りやめて捜索に参加しています。
羅臼町では、シャチやクジラを観察できる観光船が29日から運航を予定していましたが、町内の運航会社でつくる協議会は急きょ運航を取りやめ、29日一日、捜索に参加することを決めました。
29日は午前9時ごろ、観光船5隻が羅臼港を出港し、知床半島と国後島との間のいわゆる中間ラインの手前を航行して捜索するということです。
捜索に参加する観光船のスタッフは「家族のことを考えれば本当に胸が痛くなるほど切ない」と話していました。
また、別の観光船の船長は「1人でも見つかるよう協力したいです」と話していました。
羅臼町ではこのほか、ヒグマを観察するツアーの小型船や漁船も沿岸部などの捜索に参加しているということです。
-- NHK NEWS WEB