北海道 知床半島の沖合で観光船が遭難した事故で、29日午前も運航会社の社長が乗客の家族に対する説明を行いました。
しかし、避難訓練に関する質疑で家族側から納得が得られず、夕方、再び説明会を行うことになりました。
観光船の遭難事故を受けて、29日午前、斜里町役場のウトロ支所で乗客の家族への説明会が非公開で行われ、およそ30人が出席しました。
国土交通省によりますと、2時間にわたって行われた説明会には、運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長が出席し、避難訓練を行っていたことなどについて説明したということです。
しかし、家族から寄せられた「訓練を年に何回、行っていたのか」などの具体的な質問については、十分な回答がないという声が上がり、29日午後5時から同じ会場で再び説明会が行われることになりました。
一方、説明会の途中、午前11時ごろに海上保安庁から「海底に船体とみられるものが見つかった」という速報が伝えられた際には、乗客の家族は静かに受け止めていたということです。
-- NHK NEWS WEB