ベトナムを訪れている岸田総理大臣は1日、ファム・ミン・チン首相と首脳会談を行います。ウクライナ情勢をめぐり、ロシアに配慮する姿勢も見せているベトナム側と一致して厳しい姿勢を示すことができるかどうかが焦点の1つとなります。
岸田総理大臣は1日、ベトナムの首都ハノイの首相府で、ファム・ミン・チン首相と3度目となる首脳会談を行うことにしています。
会談で岸田総理大臣は、東シナ海や南シナ海への進出を活発化させる中国を念頭に、法の支配に基づく自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた連携を確認したい考えです。
そのうえで、ベトナム軍の能力向上を支援するなど安全保障分野での協力に加え、日本企業の原材料の供給網=サプライチェーンの強化やDX=デジタルトランスフォーメーションでの協力の推進を確認することにしています。
一方、ウクライナ情勢をめぐって、ベトナムはロシア軍の即時撤退を求める国連総会の決議案の採決で棄権したほか、ロシアの国連人権理事会の理事国としての資格を停止するよう求める決議案に反対するなどロシアに配慮する姿勢も見せています。
このため、軍事侵攻を続けるロシアに対し、ベトナム側と一致して厳しい姿勢を示すことができるかどうかが焦点の1つとなります。
-- NHK NEWS WEB