新型コロナウイルスの感染拡大への警戒が強まっている中国の首都・北京では、メーデーにあわせた連休が明ける5日以降も当局が市内の一部の地域で原則として在宅勤務を求めるなど感染対策の強化を図っています。
北京市当局によりますと、メーデーにあわせた5日までの5連休の期間中、市内では無症状の人も含め一日当たり50人前後の感染者が確認され、先月22日以降の累計の感染者数は500人を超えました。
北京市当局は今後も対策を徹底する必要があるとして感染者の多くを占め、日系企業も多い市内中心部の朝陽区を対象に連休が明ける5日以降も企業に勤める人などに原則として在宅勤務とするよう求めました。
また連休中に実施していた市内すべての飲食店を対象に店内での飲食を禁止する措置は5日以降も継続するとしています。
さらに公共の場所への出入りや、地下鉄やバスの利用にはPCR検査の陰性証明の提示を求めるほか、地下鉄の一部の駅の入り口を封鎖するなど感染対策の強化を図っています。
一方、上海では3日、一日の感染者数がことし3月末以来、初めて5000人を下回ったものの依然として市内各地で外出制限が続けられています。
上海で外出制限による市民生活や経済への影響が長引く中、北京市当局は首都で感染が拡大する事態は何としても防ごうと神経をとがらせています。
-- NHK NEWS WEB