北海道の知床半島沖で観光船が沈没し今も12人が行方不明になっている事故で、海上保安本部や自衛隊などは行方不明者の発見を急いでいますが、現場海域の周辺は5日も天候が悪く、捜索活動は難航しています。
先月23日、知床半島の沖合で乗客・乗員26人を乗せた観光船「KAZU 1」が(19トン)沈没した事故は、乗客14人が死亡したほか、今も12人が行方不明のままです。
第1管区海上保安本部や自衛隊、それに地元の漁協などが行方不明者を捜していますが、現場海域の周辺は5日も風が強く、波が高い状態で、海上保安本部によりますと、午前11時現在、新たな手がかりは見つかっていません。
沈没した「KAZU 1」の船内の捜索でも、これまでに警察の水中カメラが初めて中に入りましたが人の姿は確認できていません。
また、その後、水中カメラを船内から回収できなくなるトラブルが起きているということです。
海上保安本部はこのトラブルによる捜索への影響はないと説明していますが、現在、船内での捜索活動は中断しているということです。
一方、沈没事故をめぐって海上保安本部は業務上過失致死の疑いで捜査を進め、運航会社の社長から任意で事情を聴くなどして安全管理体制に問題がなかったか引き続き、調べています。
-- NHK NEWS WEB