6日のニューヨーク株式市場ではインフレが長期化することへの懸念から、ダウ平均株価は一時、500ドルを超える大幅な値下がりとなりました。
6日のニューヨーク株式市場ではこの日、発表されたアメリカの4月の雇用統計で労働者の平均時給の高い伸びが続いていることなどを受け、インフレが長期化することへの懸念から、売り注文が増えました。
このため、ダウ平均株価は一時、500ドルを超える大幅な値下がりとなりました。
その後は買い戻しの動きも出て、終値は前日に比べて98ドル60セント安い、3万2899ドル37セントでした。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も1.4%の下落となり、終値として2020年11月以来の安値となりました。
ニューヨーク株式市場では、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が決めた大幅な利上げをめぐって株価が乱高下し、ダウ平均株価は4日に900ドルを超える大幅な値上がりとなったあと、5日は一転して1000ドルを超える急落となっていました。
市場関係者は「アメリカの長期金利が上昇したことも株価の下落につながった。来週には4月の消費者物価指数の発表も予定されていて、インフレがいつピークを迎えるかや、金融引き締めのペースをめぐって株価は当面、不安定な値動きが続きそうだ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB