北海道の知床半島沖で14人が死亡、12人が行方不明になった観光船の沈没事故は、発生から7日で2週間です。
現場周辺の海域では範囲を広げて捜索が続けられているほか、海底に沈んだ船体の調査に向けて7日午後、調査にあたる無人潜水機を搭載した民間業者の船が網走港に到着し、現場海域に向けて出港しました。
先月23日、知床半島の沖合で乗客・乗員26人を乗せた観光船「KAZU 1」が沈没した事故は、乗客14人が死亡、今も12人が行方不明のままです。
事故の発生から2週間となる7日も、第1管区海上保安本部や自衛隊などが現場周辺の海域の広い範囲で行方不明者を捜しています。
7日午前は、水深およそ120メートルの海底に沈んだ船体の水中カメラによる調査も行われましたが、午後3時現在、手がかりは見つかっていません。
船体の調査に向けては、海上保安庁から依頼を受けた民間のサルベージ会社の船が、7日午後3時ごろ現場からおよそ80キロ離れた網走港に到着しました。
船は午後5時前、現場海域に向けて出港し、今後、準備ができしだい、船に搭載した無人潜水機で調査を行う予定ですが、海上保安本部は7日中の調査開始は難しいという見通しを示しています。
また、深い海に対応できる潜水士を乗せた別の作業船も今後、合流し、今月中には船内での捜索を開始して行方不明者の発見を急ぐことにしています。
-- NHK NEWS WEB