北海道知床沖で発生した観光船の沈没事故を受けて、運航会社側による乗客の家族への補償についての説明会が7日、斜里町で行われました。
説明会は、斜里町役場のウトロ支所でオンラインを交えて7日の午後1時ごろから非公開で行われ、国土交通省によりますと現地では乗客の家族25人が説明を受けました。
冒頭、「知床遊覧船」の桂田精一社長が弁護士とともに「申し訳ありませんでした」と謝罪したということです。
そのあと、弁護士から補償全般について説明が行われ、会社が加入する保険で乗客1人当たり1億円を上限に賠償することなどが伝えられたということです。
出席した家族からは、担当の弁護士の連絡先や保険会社名を確認する質問のほか、家族側でも弁護士を立ててよいかなどを尋ねる発言もあったということです。
説明は、全体に向けて1時間ほど行われたあと、1家族につき30分ほど個別の対応が行われ、午後5時前に終了しました。
説明会に出席していた国土交通省の渡辺猛之副大臣は「家族の心労がピークに達しているので、賠償の話が家族の新たな心労につながることのないよう、丁寧に説明して対応してほしいと伝えた」と述べました。
-- NHK NEWS WEB