熊本県教育委員会は生徒の多様性を尊重するため県立高校と特別支援学校に校則を見直すよう求めています。
これを受け、熊本市南区の熊本農業高校では昨年度、生徒会が主体となって見直しに取り組みました。
このなかで生徒会は、生徒だけでなく教員や保護者、それに地域の人や企業などに見直すべき校則の内容についてアンケート調査を行い、寄せられた賛否の声をもとに議論を進めました。
その際、活用したのが東京の高校生がそれぞれの学校の校則について意見交換するために作ったアプリで、そこでの意見も議論に取り入れたということです。
これについて、生徒会長の安武優さんは「自分の高校の意見だけでなく、ほかの高校からの意見を簡単に聞くことができ、より広い視点で自分たちの校則が改善されると思いました。県外の高校とはなかなか交流がないので、大きなプラスになりました」と話しています。
議論の結果、生徒たちは、女子の制服でリボンやネクタイの着用を許可したり▽ツーブロックの髪型や眉毛を整えることを認めたりしたほか、▽靴下と下着の色を自由に選べるようにするなど、禁止や規制することに合理的な説明がつかない校則は改めることを決めました。
-- NHK NEWS WEB