太陽光などの発電量が増えすぎて、大規模な停電になるのを防ぐため、北海道電力ネットワークは、太陽光と風力の発電事業者に対し8日、一時的に発電を停止させる「出力制御」を実施したと発表しました。
これまでに、九州電力や東北電力などの管内で行われていますが、北海道内では初めてです。
北海道電力の子会社で送配電事業を手がける北海道電力ネットワークによりますと、8日の北海道は広い範囲で晴れて太陽光の発電量が増えた一方、大型連休期間中で企業の電力需要は低い水準が続きました。
電力は、発電量と消費量を常に一致させなければ、周波数が乱れて大規模な停電につながるおそれがあります。
このため、北海道電力ネットワークは8日、太陽光と風力の発電事業者に対し、一時的に発電を停止させる「出力制御」を北海道内で初めて実施したと発表しました。
時間帯は午後0時半から午後2時までの1時間半で、最大で19万キロワット分が対象になりました。
再生可能エネルギーの事業者に対する出力制御は、これまで九州電力の管内で実施されたほか、ことしに入って四国、東北、中国電力の管内でも相次いで行われました。
「出力制御」は電力のむだになるうえ、発電事業者にとっても収益の低下につながるため、再生可能エネルギーの導入を進めるうえでの課題となっています。
-- NHK NEWS WEB